エメグリの滝の一部

好きなものについて適当に語っていきます。

接触イベントに行くのを辞めたオタクの話

こんにちは、オタクです。

今回はタイトル通り、接触イベントに行くのを辞めた話をします。

私が通っていたのはモーニング娘。の盛りだくさん会というシングル発売記念イベントです。2ショットチェキや3ショットチェキ、サイン会、握手会を1日で行うイベントで、fortune musicというサイトで抽選をする仕組みです。元々握手会は緊張するし恥ずかしいし畏れ多いから無理という理由で、チェキ会とサイン会のみ参加していました。

 

 

1.初めての盛りだくさん会

  まず私が接触イベントに行くようになった経緯から書きます。といっても大したものじゃないです。

私がモーニング娘。にハマったのは2016年。ハマってから最初に出たシングルは鈴木香音ちゃん卒業シングルの「泡沫サタデーナイト!」でした。この時はまだド新規で周りにもTwitterの知り合いにもアイドル好きがいなかったこと、敷居が高かったこともあり、接触イベントはおろか卒業コンサートにも行っていませんでした。正直当時も大好きだった香音ちゃんとのラストのチェキは行きたさしかありませんでしたが、詳細を全く知らなかったため、流れてくるチェキ写真を見ていいなぁと指を咥えているだけでした(咥えてない)。

そしてTwitterでオタクと繋がるようになりハロショデビュー、現場デビューもしいろいろと慣れてきたころ、2016年2枚目のシングル「セクシーキャットの演説」の発売が決定されました。元々2次元で繋がっていた相互さんの中に出戻りをした子がいたため、推しの佐藤優樹ちゃんに会いたい気持ちが強すぎたため、その子と一緒に人生で初めての接触イベント(盛りだくさん会)に参加することを決めました。

今でこそ盛りだくさん会に参加する人が増え、佐藤優樹ちゃんのチェキやサインは落選祭りで当選が厳しくなっていますが、当時はまだまだ普通に当選することが出来る世界でした。当時はよくわからなくて外れたら嫌だなの思いで、佐藤優樹ちゃんのチェキを2口とサイン1口を申し込みましたが、全て当選。こうして参加が決まりました。

これまで私がハマってきた3次元のアーティストにはこういう接触イベントがないため(The Sketchbookは路上ライブやインストアライブで握手や少しの会話は出来ましたが)、人生初めてのアイドルとのチェキはマジで緊張しました。前日にあった12期本の握手会にも参加していたせいで完全に脳みそがハイ状態。不慣れなこともあり、佐藤優樹ちゃんとのチェキは不審者を極めていました(過剰表現)。生で見る佐藤優樹ちゃん、小さくてかわいくてキラキラしててこの世のものとは思えない可愛さで、これを機に以降シングルが出るたびに盛りだくさん会に参加するようになります。

 

 

2.接触イベントにハマっていた頃

  初の盛りだくさん会から多分10か月後、2回目の盛りだくさん会に参加します。(2017年最初のシングルは休養のため不参加、当然関連イベントも不参加)

「邪魔しないでHere We Go」は佐藤優樹ちゃん復帰後の記念すべきシングルだったこと、たくさん会いたいという気持ちの元に初回よりも多く応募しました。当時すでに人気がかなり高まり、落選報告が多くなっていましたが、私は応募日を絞っていたこと、無茶な応募はせず必ず払える金額(多くて2枚分)のみの方法だったせいなのか、単純に運が良かったのか基本的に応募すればどこかは当選したため、意気揚々といっていました。その後もミニアルバムやシングルなど、必ず応募しなぜか当選。お金を飛ばしCDが家に溜まるオタ活ライフを繰り返します。

ちなみに佐藤優樹ちゃんと言えば本人直々に「握手会が苦手」と公言しており、ファンの間でも有名です。私は接触での対応の良し悪しで推しに対する評価を決めるのは心の底から嫌いなので、そこは割り切って参加していました。

 

3.接触イベントが楽しめなくなる

  さて上記で割り切って参加していた、とありますが、バカなオタクなのでやはり心のどこかでいい反応(と言ってもチェキとサインだけなので基本会話しませんが)を欲している自分がいました。チェキの時間は午前中で早いこともあり、よく眠そうにしている姿を見ていて、笑顔がよかったなぁとか思ってしまう訳です(でも眠い顔も超かわいい)。あとは他の人もレポツイートを見て笑顔な推しの様子を見てメンブレもしていました。自分が挙動不審で怪しい人なのが100パーセント悪いのは頭では分かってても、ちょっとガッカリしてしまい、「なんで私の時はいつもイマイチなんだろう」と超絶自分勝手な感情を抱くようになってしまいました。今思えばレポなんて文字だけではテンションなども分からないし完全に再現しているわけでもないし、盛りレポなんてものもたくさんあるんだから勝手にメンブレしてアホらしいなと思います。ですがアホなオタクなので、そういった自分勝手な感情や思考でメンブレし、モチベが下がることが増えました。全然よくない。接触の良し悪しで評価を決めたくないのにモチベ下がるとか自分勝手もいいとこです。最低最悪ですね。本当に全然よくない。

また嫌になっていたのはもう1つ理由があります。それは会場の雰囲気です。色んな人が狭い会場にひしめき合いその人混みも嫌なのですが、中にはメンバーのことを名字呼び捨てにする人も多くいて、私はそれが本当に苦手でした。偉そうに感じてしまうのです、そういうの(個人の主観です)。あとはまるでマウントを取るかのような会話なども嫌でした。過去に岐阜と大阪まで行って参加したこともあるのですが、大阪で参加した時は会場にゆとりがあったからかもですが、会場全体の雰囲気がよく、その時は素直に楽しめました。東京だと私には何故か恐怖を感じてしまい、よりイベント嫌だなという思いに拍車をかけてました。理由は分からん。

ちなみに落ちたモチベはコンサートで復活するので推しを嫌いになることは1度もありませんでした。とういか嫌いになってたら今オタクしてない。

 

4.接触イベント卒業の決意

  こうして接触イベントを楽しめないオタ活が続き、もう行くの辞めようかな、推しにも迷惑だしこんなことでモチベ下げたくないしなと考えるようになります。もう私には接触イベントは無理だ、と完全に理解したのは2018年のクリスマス時期に行われた時です。普段はシングルの衣装なのですが、当日はクリスマスイベントで着用していたサンタ衣装で特別な日でした。日付からして絶対にサンタ衣装だろ!とオタクは分かっていたので倍率も高い日なのですが、私はあっさり1口応募で当選していました。そんな特別な日にも関わらず、前日から行きたくなさMAX。元から渋谷という街が苦手(東京では基本的に渋谷の会場で開催していました)なのもあり、過去1モチベが下がっていました。行きたくない行きたくないと親友に言うほど行きたくなくなってました。その段階で今回で最後にしようかなと思っていました。そしていざチェキ会に行くも、足取りは本当に重かったです。クリスマス衣装に包まれたかわいい推しを見ても全くテンションが上がらず楽しめず、これはもうダメだ、と自覚しました。

そして年明け2019年2月10日に参加した生田衣梨奈ちゃん・加賀楓ちゃんとの3ショットチェキ、佐藤優樹ちゃんのサイン会を最後にこれ限りで卒業しようと決心しました。たまたまこの日で推し同士(佐藤優樹ちゃん、生田衣梨奈ちゃん、加賀楓ちゃん)での3ショットチェキを全通り撮れたので、満足感も得られたこともあり、決意できたと思っています。個人的ラストのサイン会で、もう最後だからと初めて本名の下の名前でサインを書いて貰い、私の接触イベントは終了しました(もちろん本人に今日で終わりにしますなんて言ってません)。

余談ですが私が大阪まで行ったのは佐藤優樹ちゃん・生田衣梨奈ちゃんの通称いくまーコンビでの3ショットチェキがあったからです。いくまーの民なので何が何でも行きたいと思い、佐藤優樹ちゃん個人とのチェキやサインもここでまとめて応募しました(当時は大阪は穴場で東京より大阪のが確実に当たると考えていました。実際その通りでした)。

 

5.決意を後押しする出来事

  クリスマスでもモチベが上がらずもうこれはダメかも知らんとなった時期、私は田村ゆかりさんのバースデーイベに参加しました。この時のイベント中に田村ゆかりさんがわらしべ長者のように王国民からプレゼントをもらい、満足したらそこで終了、というようなコーナーをやったのですが、王国民からもらうために客席に降臨。全ブロックくまなく歩いてくれたため、最上階で見ていた私の近くにももちろん降臨。この時に「盛りだくさん会のような約束された近さよりも、偶然の近さの方が嬉しいし楽しい」と気づきました。モーニング娘。のクリスマスイベントでも毎年始まりは降臨しながら歌うのですが、その時も通路近くの座席だったため近くで佐藤優樹ちゃんと羽賀朱音ちゃんが楽しそうにふざけあう様子を見たときに、盛りだくさん会では感じられないくらいの幸福と楽しさを感じました。

またその後坂本真綾さんのコンサートにも参加していて、少し遠くにいる坂本真綾さんが歌っている空間にいるだけでたしかなまんぞく。その時にも「やっぱり憧れの芸能人には遠い存在でいてほしい、約束された近さなんていらない」と強く感じました。元々接触イベントなどしないアーティストさんを応援していたので、近いということに慣れていなかったんですよね。田村ゆかりさんのライブなどでトロッコで近くに来てくれた時など「ゆかりんが近くに来てくれた!!かわいい!輝いてる!」とテンションが上がっていました。私にはそれくらいの距離感がちょうどよかったなと、同時期に他の好きなアーティストさんのイベントに参加したことでオタクとしての自分の在り方を見つめ直すことができました。

約束された近さなんて畏れ多い。たった数秒だけでも自分のために時間を使ってくれてるのに対応の良さを求めるなんて、なんておこがましいんだと再度自分に言い聞かせました。私が推しを好きになったのはパフォーマンスが大好きだからで、元から苦手と公言しているイベントに参加してモチベが下がるなんておバカにもほどがありました。そういう評価はしたくないって思っていたのに。自分には合っていないオタ活の方法だったがために起こった出来事なのかなと思います。

私の中で推しとは活動しているだけでありがたい、コンサートにいてくれるだけでありがたい、尊い存在です。私は認知もしてほしくないしファンサもいらないです。そこら辺の光の一部でありたい。こういう思いはずっとあったからこそ段々と楽しめなくなったと感じています。

接触イベントに行くのをやめ、インターネットで余計なものを見ないようにし、これまでちょこちょこ下がっていたモチベが下がることもなく、2019年は最高のオタ活ライフを過ごすことが出来ました。2020年はまともにオタ活することが叶いませんでしたが、行くイベントをコンサート等に絞り、接触イベントに行くことをやめたことでモチベ低下も防ぐことが出来たと思っています。

 

もし接触イベントによく行く人でなんか違うな、楽しめないなと思う人がいたら参考になれば嬉しいです。

 

  最後に推しの名誉のためにも補足しておきます。握手会が苦手と公言してはいますが、本人の努力により近年は頑張っています。色んな事が制限されてる中でもファンと楽しい時間を過ごせるよう、声が聞こえやすいようになどいろんな努力をしています。ラジオやバースデーイベでもいつもごめんなさいと言っております。私が行くのを辞めたのは対応の良し悪しは関係していないので、そこは誤解のないようお願いします。きっと対応が元々良くても私は行くのを辞めていたと思います。接触イベントの距離の近さが私には合っていないだけです。

これからも私はそこらへんの光の一部、景色の一部に徹し、推しが輝けるよう応援するスタンスを貫いたオタ活をします。